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インターネット接続をするにあたって xDSL での接続を選択する場合が増えています。ここではxDSL の特徴について解説します。
 
まず DSL とはそもそも何でしょうか。
DSL (Digital Subscriber Line) とは
  • 電話局からユーザー宅にひかれている既存のメタル線(経路が光通信化されていないアナログ回線)を使って、数十 Mbps のデータ伝送を実現する技術。通常の音声が使う周波数とは違う高周波数帯域を使用することで、音声通信とデータ通信を同時に使用することができる。ADSL、IDSL、SDSL、HDSL、VDSL などさまざまな種類がある。
このうちもっともよく使われているのがADSLです。
ADSL (Asymmetric Digital Subscriber Line)
  • xDSL の一つの種類。ADSL は上り速度と下り速度が非対称であるため非対称デジタル加入者線と呼ばれる。
 
DSL を使った接続では、アナログ電話回線や ISDN 回線よりもはるかに高速なインターネット接続を行うことが可能です。通信回線業者の案内には 1.5Mbps、8Mbps、10Mbps、12Mbps といった高速での接続が可能と記載されています。これによりインターネット上で、動画やライブを楽しむといった使い道も可能になってくるでしょう。インターネットを使った教育やショッピングなどの活動なども、よりいっそう利用しやすくなることと思われます。
しかしながら、その最高速度が出るのはほとんどまれであり、ひどい場合には全く接続できない、または ISDN 回線などよりも遅い速度しか出ないという場合もあります。では、なぜ接続できなかったり最高速度が出なかったりするのでしょうか?

「bps という単位は bit per second の略で、1 秒間にどれくらいのデータを流すことができるかをあらわします。12Mbps といった場合には 1 秒間に 12Mbit のデータを流すことができるということです。注:よく Byte と bit を混同する場合があります。1Byte=8bit ですので、8Mbit=1MByte となります。

DSL の回線は上でも解説したように既存のメタル線が使われております。メタル線は音声をアナログ信号で伝えるため、ノイズなどに影響を受けやすく、また距離が 長くなれば減衰が大きくなります。よって通信回線業者の局舎から離れれば離れるほど接続可能な伝達速度は落ちていきます。距離によっては接続が全くできない(「リンク不能」という表現を使います)場合もあります。DSLの申し込みをする前にNTT東日本/西日本の Web で接続可能かどうかの確認をすることができます。このページで 伝達損失の値が 40db 以下であれば、接続できる可能性が高いといわれています。

 
確認のためのページ
 
宅内配線の状況で接続スピードを改善できる場合があります。以下の点についてよく見てみましょう。
  • 電話線が不必要に長くないか。
    • 家庭内の電話線が長い場合にも減衰が起こります。できるだけ短くしましょう。(電話線の工事は指定事業者に依頼しましょう)
    • 電話線の周りにノイズ発生源(冷蔵庫、電子レンジ、テレビなど)はないか見てみましょう。ノイズによって減衰が起こっているかもしれません。
       
  • スプリッタの位置を変えることによっても接続スピードを改善できる場合があります。
    • スプリッタからモデムまでの距離が長い場合にも減衰が起こります。できるだけ短くしましょう。

 

 
 家庭などで高速な ADSL 回線を利用したインターネット接続が一般的になるにつれ、あらたな問題が出てきました。
 いわゆる初めてのインターネット接続環境として、ADSL 環境を選択する初心者ユーザーが増大しています。また、ブロードバンドルータと呼ばれるホームゲートウェイ機器もブロードバンド接続に主用かつ必要な機器として認識されつつあります。
 ところが、実際のユーザーサイドでは、これらの機器を使って実際にネットワークに接続することができないことが多発しています。
その原因のひとつとしてISPや機器メーカー毎にマニュアルに記載された案内用語の違いがあります。また、一口に ADSL といってもその仕様は各社毎に違っています。
 社団法人日本インターネットプロバイダー協会と日本ホームゲートウェイ連絡会(※1)では、ブロードバンド普及に向けた標準名称の策定、及びインターネットの接続プロバイダーの接続パターン表の提示について、これを推進し、各社においてはその採用を推奨することとしています。

「ブロードバンド普及に向けた標準名称の策定及び ISP の接続パターン表の提示について」
http://www.jaipa.or.jp/info/2002/info_020603.html


 この決議を元に、当協会では以下のようなページを作成しました。これらのページを参照することで、これらの問題解決の一助となることでしょう。

インターネットを利用する上で使う用語について、各接続プロバイダーや、機器メーカーなどで違った呼び方をしていてはマニュアルや案内などに齟齬が生じ、ユーザー様が混乱してしまいます。そこで当協会では標準名称を策定し、各接続プロバイダーの使用する用語との対比表を作成しました。また、この標準名称を使うよう、各接続プロバイダーや機器メーカーなどに呼びかけを行っています。

「標準準名称対比表」
http://www.jaipa.or.jp/isp/name_index.html


また、DSL を含む各接続パターンについて、接続パターン表を作成し、各 ISP がどの接続パターンを使っているかわかるようにしています。

「接続パターン表」
http://www.jaipa.or.jp/isp/connect_index.html


※1)日本ホームゲートウェイ連絡会は、社団法人日本インターネットプロバイダー協会 ブロードバンド普及部会(以下、JAIPA BB部会)と協同でインターネット接続に関するユーザビリティを向上させるために発足した連絡会です。当初は、リリースにあるブロードバンドルータベンダ4社の合意により基づき発足し、その後、同意内容への態度の差はあるものの現状でHWベンダ17社、ソフトウェアベンダ1社が参加しています。活動内容は、JAIPA BB部会への参画とメーリングリストでの意見・情報交換などです。
発足当時の合意発表内容については、「
こちら」をご参照ください。

   
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2005/04/13 14:21

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