DSLを快適に使うために

   
・・・・・で使われる用語の意味
 

■A〜N

ADSL (Asymmetric Digital Subscriber Line)
  • xDSL の一つの種類。ADSL は上り速度と下り速度が非対称であるため非対称デジタル加入者線と呼ばれる。
AirH” (エアーエッジ)
  • DDI ポケットが提供するパケットデータ通信サービスの名称。
AnnexA (アネックスエー)
  • ADSL の技術的な決まりに対する付加仕様。主として北米で使用されているが、日本でも一部の ADSL 事業者によって採用されている。
AnnexC (アネックスシー)
  • ADSL の技術的な決まりに対する付加仕様。ADSL は、電話線が ISDN と隣りあっていると悪い影響を受けることがあるため、これを防ぐ方法などが盛り込まれている。主に日本向け。
CATV (Community Antenna TeleVision (ケーブルテレビ))
  • 通信ケーブルを媒体とするテレビのこと。通常のTV放送を見る以外にインターネット接続や、通信カラオケなど様々な種類のサービスを提供している。
cdmaOne (シーディーエムエーワン)
  • au の cdma 方式の携帯電話。
DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol)
  • インターネットに一時的に接続するコンピュータに、IP アドレスやデフォルトゲートウェイなど必要な情報を自動的に割り当てる方式。
DIALUP (ダイヤルアップ)
  • インターネットに接続する場合、電話回線を利用して接続を行う方法。
DNS (Domain Name System)
  • インターネット上のドメイン名とIPアドレスを対応させるシステム。
Dopa (DoCoMo Packet ドーパ)
  • NTT ドコモが提供する携帯電話パケット通信サービス。最大 28.8kbps のデータ通信が可能。通信したパケットの量に応じて料金を支払う「データ量課金」が基本であり、ネットワークにつなぎっぱなしにすることができる。
Ethernet (イーサネット)
  • 米 Xerox 社が 1973 年に開発したバス型構内ネットワーク(LAN)方式。Unix に標準採用され普及した。
FTTH (Fiber To The Home)
  • 光ファイバーを用いた高速デジタル通信網を個々の家庭まで施設するネットワーク。
FOMA (Freedom Of Mobile multimedia Access フォーマ)
  • NTT ドコモが提供する高速通信が可能な携帯電話サービス。音声がクリアになり、動画、画像、音楽などもやり取りできる。
G.dmt
  •  ITU-T 勧告 G992.1 で定義される。T1.413 などを元に ITU で規格化された、フルレート ADSL の符号化方式。帯域分割による多重化を行なう DMT(Discrete Multi-Tone)という変調方式が採用されていることからこの名前がある。一般に下り最大 8Mbps、上り最大 1Mbps
G.lite
  • ITU-T 勧告 G992.2 で定義される。G.dmt の速度を制限しスプリッタレスの簡易規格として提案されたが、実際にはスプリッタを配置して運用されている。一般に下り最大 1.5Mbps、上り最大 512Kbps
INS ネット 64
  • NTT 東日本/西日本によって提供される ISDN 回線サービスの名称。
IPCP (The PPP Internet Protocol Control Protocol)
  • RFC1332 で定義されている。ダイヤルアップ接続や ADSL での PPPoE 接続で IP アドレスを取得し、IP パケットをやり取りするための一連の設定をするプロトコル。
IP アドレス (Internet Protocol Address)
  • インターネットに接続されたコンピュータ1台1台に割り振られる識別番号。現在のバージョンは IPv4 と呼ばれるもので、32bitの整数で現される。通常8bitずつに分けたものを「.」でつなぎ10進数で表記する。
ISDN 回線 (Integrated Services Digital Network)
  • 電話や FAX、データ通信を統合して扱うデジタル通信網。日本では NTT 東日本/西日本が「INS ネット」の名称でサービスを提供している。2 回線同時に使用できるので、電話をかけながらインターネットに接続したりできる
IX (Internet eXchange)
  • プロバイダー同士が相互接続しているポイント。日本でもっとも代表的な IX が NSPIXP。これは、Network Service Provider Internet Exchange Point の略で、現在 NSPIXP 1 から NSPIXP 3 まである。しかし、NSPIXP の本来の目的は、相互接続に関する問題などを研究することだった。そのため今は、JPIX(Japan Internet Exchange)、JPNAP(Japan Network Access Point)や MEX(Media Exchange)など、相互接続サービスを目的とした商用 IX が開設されている。
LAN (Local Area Network)
  • オフィスや家庭など比較的狭い範囲で利用されるネットワーク。いくつかの企画があるがもっとも普及しているのはEthernet規格。家庭で使用する場合には通常 RJ45 というコネクタを持ったケーブルで接続される。
LLC (Logical Link Control Encapsulation)
  • AAL5 上のカプセル化方式。PPP パケットに LLC ヘッダを付加した後に AAL5 にてカプセル化する。
MAC アドレス
  • ネットワーク機器に振られている固有の番号。各ネットワーク機器は、この番号でデータを送受信するべき相手を識別することができる。

■O〜Z

packetOne (パケットワン)
  • 日本移動通信(IDO)と DDI セルラー電話グループが開始した cdmaOne 方式の携帯電話で,最大で 64 Kビット/秒のデータ通信を可能にするサービス。通信料は,送受信したデータ(パケット)量に応じた従量課金方式を採用している。
PHS (Personal Handyphone System)
  • PIAFS が使用できる通信規格。
PIAFS (PHS Internet Access Forum Standard ピアフス)
  • PHS による通信で使用できる規格。これに対応した機器を使うと、32kbps あるいは 64kbps の通信速度でインターネットなどに接続できる。
PPP (Point-to-Point Protocol)
  • 電話回線を通じてコンピュータをネットワークに接続するダイヤルアップ接続で使われる通信手順。ダイヤルアップIP接続でインターネットに接続するには、通常この通信手順を使う。
PPPoA (PPP over AAL5 ピーピーピーオーエー)
  • RFC2364 で定義される。ADSL の通信では全ての通信を ATM セルの形にして通信している。ATM セルをどう使って実際の通信パケットをやり取りするかというカプセル化方法を ATM Adapted Layer として規定している。その一つが AAL5 です。PPP パケットを AAL5 でカプセル化するプロトコルが PPPoA である。PPPoA の場合、一般にはブリッジタイプのモデムを使用せず、モデムをルータとして利用する。PC が PPPoA を直接利用するには、PC が AAL5 を解釈できるようにしなければならないが、現状では PC が ATM のネットワークを直接利用するのは一般的ではない。従って、一旦 ADSL モデムが PPPoA でプロバイダとインターネット接続を確立し、ADSL モデムと PC の間は Ethernet や USB で通信するようにするのが一般的である。言い換えれば、LAN 側のインタフェースとして Ethernet を使用している PPPoA 対応の ADSL モデムはブリッジとして利用することは無理で、ルータとして利用することとなる。PPPoA モデムは、Ethernet と AAL5 という異なる 2 つのプロトコルの間を中継する位置に配置されることとなるが、データ列のブリッジングを行なう代わりに IP パケットのルーティングを行なうことによって、データリンク層プロトコルの違いを吸収している。
PPPoE (PPP over Ethernet ピーピーピーオーイー)
  • RFC2516 で定義される。PPP パケットを Ethernet のパケットでカプセル化して伝送する方式が PPPoE である。PPPoE はいったん Ethernet のパケットになっているため、それを(変換して)伝送することができる ADSL、無線アクセス、FTTH、CATV などさまざまな通信方式の上で使うことができる。
RJ45
  • Ethernet 規格の LAN に使われるコネクタで、電話線のコネクタと似た形状をしているが、一回り大きく8Pin である。
  • LAN コネクタと電話コネクタの比較写真を掲載
ReachDSL
  • パラダイン社が独自開発した xDSL の方式。距離が長く G.dmt などでは通信が確立しないような場合でも通信を確立できる特徴を持つといわれ、主に有線放送系の ADSL 業者などで採用されている。
RFC (Request For Comments)
  • インターネットの一連のプロトコルおよび関連した実験を記述する文書シリーズ。すべてのインターネット標準は RFC として記載される。RFC にはインターネット標準の処理手順の文書記録も含まれる。
T1.413
  • ADSL の符号化方式として ITU が定める以前に ANSI が規格化した方式。G.dmt(Annex A)の元となった。
USB
  • パソコンに周辺機器を接続するための規格のひとつ。
V.34bis
  • モデムなどの機器を利用してアナログ電話回線からデータ通信を行うときの規格。最大速度が 33.6kbps である。
V.90
  • モデムなどの機器を利用してアナログ電話回線からデータ通信を行うときの規格。最大速度が 56kbps である。
VCMUX (Virtual Circuit Multiplexing)
  • AAL5 上のカプセル化方式。ATM の VCs(Virtual Circuits)によって暗黙のうちに上位層プロトコルの多重化を行う。
VCI (Virtual Channe Identifier)(※)
  • 仮想チャネル識別子。ATM セル・ヘッダ内の 16 ビット・フィールド。
VPI (Virtual Path Identifier)(※)
  • 仮想パス識別子。ATM セル・ヘッダ内の 8 ビット・フィールド。
※) VPI/VCI についての補足
  • ADSL では、インターネット接続に使うIP パケットを ATM という高速通信方式に使われるセルに分割して転送する。ATM セルがネットワークを通過する際に、VPI と VCI とを組み合わせて、次の宛先の識別に使用される。 ATM の仮想的なリンクを識別するための番号であり、これらが一致しないとデータを受け渡すことができない。ADSL Forum の勧告では、ADSL 回線上のデータの受け渡しで、VPI/VCI に 0/35 を使用することが推奨されているが、日本では多くの事業者が 0/32 を使っている。
Web サーバ
  • ブラウザなどによる閲覧要求に対し、そのコンテンツを閲覧可能にする役に供するサーバ。
xDSL (Digital Subscriber Line)
  • 電話局からユーザー宅にひかれている既存のメタル線(経路が光通信化されていないアナログ回線)を使って、数十Mbps のデータ伝送を実現する技術。通常の音声が使う周波数とは違う高周波数帯域を使用することで、音声通信とデータ通信を同時に使用することができる。ADSL、IDSL、SDSL、HDSL、VDSL などさまざまな種類がある。

■あ〜と

アナログ電話回線
  • 一般加入者電話線でアナログであるもの。これに対して ISDN 回線などをデジタル電話回線と呼ぶ。
公衆電話網
  • 一般加入電話の使用に役するための電話回線網
固定IPサービス
  • プロバイダーが、ダイヤルアップユーザーに対して、常に同じ IP アドレスを供給するように設定されたサービス。通常は毎回違った IP アドレスが動的に付与される。
    • ダイヤルアップまたは PPPoE(フレッツ ADSL など)の固定 IP サービス
      • プロバイダーが、ダイヤルアップユーザーに対して、常に同じIPアドレスを払い出すように設定されたサービス。ルータで接続する場合、ルータの WAN 側に払い出されるIPアドレス(ネットワークアドレス)、サブネットマスクなどを設定する必要はなく、PPPoE 接続のための接続ユーザー名、接続パスワードを指定するだけでよい。複数の固定IPアドレスを払い出すサービスの場合(8 個、16 個など)は一般に IP Unnumbered に対応したルータが必要。
    • CATV や一部 ADSL での固定IPサービス
      • PPPoE など PPP を使用しないネットワークでは IP アドレスを DHCP によって払いだすか、もしくはユーザーの機器に指定した IP アドレスを手動設定する。プロバイダーから IP アドレス指定がある場合、パソコンやルータなどの機器に手動設定する必要があるが、その場合には、同時に指定されているサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNS サーバアドレス(またはプロキシ)を正しく設定する必要がある。
地域 IP 網
  • NTT 東日本/西日本が提供するフレッツ ISDN、フレッツ ADSL、B フレッツ、M フレッツ、フレッツスポットを有するネットワークの総称。フレッツ網とも呼ばれる。
デフォルトゲートウェイ (Default Gateway)
  • 特定のネットワークの外部との接点となる部分。通常ルータなどがその役割を担い、インターネットの場合には、各ホストからそのIPアドレスを指定することで、外部とのやりとりを可能にする。各ホストが、そのホストが属するネットワークとは異なるネットワークに対してパケットを送る場合、指定されたIPアドレスのゲートウェイに対して送りつけ 、ゲートウェイがそのパケットを転送することで外部とのやり取りを可能にする。

■な〜ん

認証サーバ (アクセスサーバ)
  • ダイヤルアップによるインターネット接続を、IDとパスワードによって認証する役を担うサーバ。Radius(ラディウス)サーバとも呼ばれる。
パケット通信
  • 情報をパケットと呼ばれる単位に区切って通信する方式。通信費用は時間ではなく、パケットごとに課金される
ブリッジ
  • ネットワークを相互接続するとき使う機器。単純に LAN を連結するような場合に使うことが多い。
メールサーバ
  • 受信メールサーバと送信メールサーバの総称。
    • 受信メールサーバ(POP3)
      • メール受信時に指定し、メールアカウントでログインするサーバ
    • 送信メールサーバ(SMTP)
      • メール送信時に指定し、送信の役に供するサーバ
ルータ
  • ネットワークを相互接続するとき使う機器。ネットワーク上を流れるデータの行き先をみて、同じ LAN の中にあるパソコンへ送るデータか、他のネットワークへ送り出すデータか見分ける働きをしている。
 
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