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|更新日:2010年07月22日
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第27回地域ISPの集い in 名古屋
(併催 インターネット協会 迷惑メール対策セミナー[名古屋])

 
■日時:
2008年9月26日(金)9:30〜17:30/18:00〜懇親会
 
■場所:
名古屋国際ホテル
〒460-0003 名古屋市中区錦3丁目23-3
http://nagoyakokusai.com/access/access_top.html
 
■主催:
社団法人日本インターネットプロバイダー協会 地域ISP部会
迷惑メール対策委員会(インターネット協会)
 
■後援:
Telecom-ISAC-Japan
 
■スケジュール:
9:00〜 受付開始  
9:30〜9:35 開催挨拶 部会長挨拶
9:35〜12:00 セミナー 「IPv4枯渇問題」と「NGN接続方法とISPの今後について」
(1)IPv4枯渇問題
     社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
       (JPNIC)IP事業部 佐藤 晋氏
(2)IPv4/IPv6共存環境構築実験の紹介
     IPv4/IPv6共存WG - サービス移行sub-WG
       工藤 真吾氏
     GMOホスティング&セキュリティ株式会社
       シェアードホスティング事業本部 土居 昭夫氏
(3)NGNとISPの接続方法について
     ニフティ株式会社 木村 孝氏(JAIPA会長補佐)
(4)パネルディスカッション
   モデレータ:
     有限会社マンダラネット(JAIPA副会長) 立石聡明氏
   パネラー:
     ニフティ株式会社(JAIPA会長補佐) 木村 孝氏
     社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
       (JPNIC) 佐藤 晋氏
     IPv4/IPv6共存WG - サービス移行sub-WG
       工藤 真吾氏
     他1名
12:00〜13:00 昼食  
13:00〜15:20 セミナー 「特定電子メール法改正とその関係する法改正」
   財団法人インターネット協会 迷惑メール対策委員会
(1)今年の迷惑メール対策法改正の概要と影響
   迷惑メール対策委員長 木村 孝氏
(2)特定電子メール法改正の概要説明
   総務省 吉田正彦氏
(3)特定商取引法改正によるECサイトへのインパクト
   有限責任中間法人ECネットワーク 沢田登志子氏
(4)「事業者は何をすれば良いか?」
   パネルディスカッション
    モデレータ:迷惑メール対策委員長 木村 孝氏
    パネラー:総務省 吉田正彦氏
          ECネットワーク 沢田登志子氏
          IAJapan 水越賢治氏
15:20〜15:35 休憩  
15:35〜16:10 セミナー Telecom-ISAC-Japanの活動概要とトレースバック実験のご紹介
https://www.telecom-isac.jp/
16:10〜17:30 セミナー 講演「The World is Not Flat.〜Convivialな社会へ向けて〜」
   中京大学 情報理工学部 准教授 鈴木常彦氏
http://www.sist.chukyo-u.ac.jp/faculty/suzuki.html
18:00〜 懇親会  
 
■レポート:
 27回目を迎えた「地域ISPの集い」、名古屋にて開催です。地域ISPの集いは、地域プロバイダー協会の時期から遠く、なかなか参加出来ない方々もいる中、地元に行き情報交換を含め交流を深めることを目的のひとつとして開催してきました。もちろん年に数回、時間をなんとかやりくりして出席していただいている方もいらっしゃいます。そんな方々がこの「集い」を盛り上げてくださっています。47都道府県ある中、27ヶ所で開催出来たことは皆様のおかげです。(2回開催した場所もありますが)

 さて集いでは、開催場所ならではの特別講演、毎回その年に話題になっていることや事業者にとって重要な案件についてセミナーを行っています。今年、特定電子メール法、特定商取引法の改正が行われることにより、関連する事案や事業者にどんな影響があるか等を広く事業者に伝えるためのセッションを企画、財団法人インターネット協会 迷惑メール対策委員会(木村孝委員長)との共催となりました。また、数年前から課題になっているIPv4枯渇からIPv6やNGN接続についての現状を話す機会を作り、パネルディスカッションで今後を考えていきました。

 1日開催で9:00に受付が開始されました。前日入りをしなければ、開始までに間に合わない方々も多く、前日より交流会が始まりました。いいのか、悪いのか。
 まずは、高橋部会長よりご挨拶。毎回の事ながら絶妙の語り口で、笑いも入り、開始の仰々しさからホッと出来るところがいいですね。

 午前中の2時間半は「IPv4枯渇問題」と「NGN接続方法とISPの今後について」です。この課題については、ここ数年重要な問題となっているところ、まだまだ結果はこれ!といったものはでていませんが、それぞれの立場からの報告、課題の提示をして、パネルディスカッションを行いました。

 「IPv4枯渇問題」はJPNIC(社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター)の佐藤晋氏に講演いただきました。まずは、最新のIPv4アドレス在庫状況、IPv4アドレス空間・現在の利用状況を説明され、未分配IPv4アドレスの在庫は2010〜2011年になくなると予測。では、IPv4アドレス枯渇とはいったいどんな問題で、何が今後起こるのか、今後の対応はどうしたらいいか等をお話いただきました。

  • IPv4アドレスは2011年ごろには新規在庫が枯渇します。
  • インターネットサービス事業者はIPv4アドレス在庫枯渇への対応は不可避です。 (IPv6アドレスの分配を含め)枯渇期前後のアドレスポリシーの整備、議論・検討は進んでいます。
  • IPv6対応に向けた技術的課題の議論・検討も少しずつ進んでいます。
  • 下記スケジュールでの対応が理想的です。
    2008年度:対応計画策定→ 2009年度:調達・構築
    2010年度:試験・稼動開始→ 2011年度:対応完了。

 「IPv4/IPv6共存環境構築実験の紹介」は、IPv4/IPv6共存WG・サービス移行sub-WGの工藤真吾氏、GMOホスティング&セキュリティ株式会社の土居昭夫氏のお二人に現在行っている実験について、現状の報告と今後の展開をご紹介いただきました。さらに実験を進めていくそうなので、今後また機会があったらお伺いしたいと思います。

 「NGNとISPの接続方法について」は、JAIPAの会長補佐もある、ニフティ株式会社の木村孝氏より今までJAIPA内のNGN-WG、NTT東西との検討状況等の現状を説明いただきました。この3件の講演を踏まえて、会場を交えながらの1時間ほどのパネルディスカッションを行いました。今後NGNがどうなるのか、IPv4の枯渇〜IPv6への移行、共存をどうするのか、まだまだ各事業者の考え方や現状把握は同じではなく、今後も大きな課題としての検討が必要のようだ。

 昼食後、財団法人インターネット協会主催で「特定電子メール法改正とその関係する法改正」のセッションが2時間20分をかけて行われた。まずは今回の法改正の概要と影響について触れ、「特定電子メール法改正の概要説明」を総務省東海総合通信局情報通信部長 吉田正彦氏に、「特定商取引法改正によるECサイトへのインパクト」を有限責任中間法人ECネットワーク 沢田登志子氏にそれぞれ説明いただいた。また、そのメンバーにて今回の法改正で「事業者は何をすればよいか?」と題してパネルディスカッションを行った。会場からも質問が多く寄せられ、活発な意見交換が出来たのではないか。

 最後のセッションは名古屋ということもあり、中京大学の鈴木常彦先生を迎えて、「The World is Not Flat.〜Convivialな社会へ向けて〜」として講演いただきました。セキュリティ技術や地域内ルーティング技術、地域情報流通技術等を研究、また事業者に対して、多くの提言もお持ちで、講演ともども会場からも活発な意見が出され、よいディスカッションの場が設けられました。

 閉会はこの鈴木先生を声がけしてもらったイプリオ株式会社の石田卓也氏に司会をお願いし、地域ISP部会晋山副部会長に閉会挨拶をして終了!長い1日でした。その後は懇親会・二次会へと流れていきました。毎回のように何か課題になり、解決が出来るとは限りませんが、セミナー終了後の懇親会や二次会でさらに交流が図れることと思います。ぜひ、皆様にもご参加いただければ幸いです。また、今回ホストを引き受けてくださったビット珈琲の佐久間様、お疲れ様でした。ありがとうございました。

以上

 
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