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|更新日:2010年07月14日
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地域ISPの集い in 群馬

 
■日時:
2009年9月11日(金)10:30〜18:00/18:30〜懇親会
 
■場所:
高崎ワシントンホテルプラザ
http://takasaki.wh-at.com/access/index.html
〒370-0849 群馬県高崎市八島町70
 
■主催:
社団法人日本インターネットプロバイダー協会 地域ISP部会
 
■後援:
群馬県地域情報化推進協議会、上毛新聞社、北関東IT推進協議会
 
■スケジュール:
10:00〜 受付開始  
10:30〜10:35 開催挨拶 地域ISP部会 部会長 晋山孝善氏
10:35〜10:40 来賓挨拶 高崎市 副市長 小川 陵介氏
10:40〜11:00 セミナー 「群馬県の地域情報化について」
群馬県企画部情報政策課 地域情報化係長 岡田 啓思氏
11:00〜11:50 セミナー 「これだけは知っておきたいDNSSEC」(情報セキュリティ部会)
株式会社日本レジストリサービス技術戦略室所属 民田 雅人氏
11:50〜13:00 昼食  
13:00〜14:00 セミナー 「地方紙の底力−−47NEWS(よんななニュース)の試み」
株式会社全国新聞ネット・代表取締役社長 林 憲一郎氏
14:00〜15:15 セミナー 「8000mに挑んで」(雪男捜索についても)
群馬県山岳連盟副会長 八木原 圀明氏
15:15〜15:30 休憩  
15:15〜15:30 セミナー 「総務省 電気通信事業紛争処理委員会のご案内」
総務省 電気通信事業紛争処理委員会
事務局 参事官 井上 知義氏
15:50〜16:40 セミナー 「帯域制御ガイドラインの説明」
JAIPA副会長 立石 聡明氏
16:40〜18:00 セミナー 「NGN経過報告とIPv6インターネットのISPの選択肢」
JAIPA会長補佐 木村 孝氏
18:30〜 懇親会  
 
■レポート:
今回の集いでは、高崎市の副市長が来賓のご挨拶、群馬県地域情報化推進協議会、上毛新聞社、北関東IT推進協議会にご後援の協力をいただき、多くの方々にご参加いただきました。また、集いでは珍しい、群馬県山岳連盟副会長 八木原圀明氏においで頂き、インターネットとは全然関係ないですが、山登り、雪男探しのお話をしていただきました。本集いのホストをしていただいた群馬インターネット株式会社の皆様にこの場をお借りして、お礼を申し上げます。

主な内容は、以下の通りです。

最初のセッションは、「群馬県の地域情報化について」です。
 群馬県の紹介、群馬県の輪郭は鶴が羽ばたいているところを上から見た状況の形に似ているという。100箇所の温泉があり、中でも草津が有名で、温泉100選にもあがっている。
またそのほかは、尾瀬、富岡製糸場があり、富岡製紙場は世界遺産を目指そうとしているそうである。
群馬県の取り組みは、高速通信ネットワークブロードバンドの現状をお話いただいた。群馬県は10の区域に別れて、各々200人、合計2000人に対してブロードバンドの意識調査として重要度、満足度について行った。重要度は44%の方が重要と回答、満足度は30%の方が満足と回答があった。当たり前だが、地域的には、FTTHが充実しているところの満足度は高く、DSL、もしくはブロードバンドが対応されていないところは満足度が低い。ICT交付金を利用して地元市町村が施設を整備して、民間に貸し出していくことを計画している。
利活用については8箇所をつなげて、病院間で遠隔診断をすることを計画しており、その病院に専門医がいなくてもネットを通じて、画像を確認、共有し診断をしていくことも出来るようにする。今年中にスタートできるように予定しているとのこと。

次に、JAIPA情報セキュリティ部会が企画をしておこなったセッションで、「これだけは知っておきたいDNSSEC」を株式会社日本レジストリサービス技術戦略室所属 民田雅人氏を迎えて、DNSSECの概要と今後の対策をお話いただきました。ドメイン名はインターネットの住所である。ドメイン名の一意性が実現されているから、電子メールやURLを使って、情報交換、情報収集がスムーズに出来る。この一意性のDNSにより実現されている。DNSキャッシュポイズニング攻撃(DNS応答を偽装し、偽の情報をキャッシュDNSに記憶させる)が1990年代から知られてきた。DNSSECは、受け取ったDNS応答が本当に正しいものかどうかを検証することで、DNSのセキュリティを向上させるものである。インターネットが社会インフラとして重要性を増している中、DNSSECをインターネットに携わる方々に広く伝え、導入していくことをJPRSの活動の一環としている。

次に午後一番のセッションで、「地方紙の底力−−47NEWS(よんななニュース)の試み」についてお話いただいた。「よんなな」は共同通信社と地方新聞社52社が作っている。国内外の主要ニュースを網羅し、全国各地からの地域のニュースを掲載。中でも厳選されたローカル情報に発見も多く、47都道府県の情報を一つのWebに集約させ、情報を発信している。地方経済・文化の発展、速報を含め豊富なニュースで「今の日本がみえる」サイトになっている。実際のWebサイトを見ながらご説明いただいた。

次に、「8000mに挑んで」(雪男捜索についても)として、群馬県山岳連盟副会長 八木原圀明氏にお話をいただいた。群馬県でご活躍している方、としてご紹介を頂き、集いとしては珍しくインターネット関連ではないが、1969年から登頂され、まさに命を懸けたお話に、シーンと皆様聞いていらっしゃいました。配布された「備忘録・語り残しておきたいことども」は、山登りを長年やってきて、組織としても運営してきた八木原さんの、昔の経験と後輩に引き継いだ現状、今後の登山界のことなどが綴られており、「組織を守り続けていくには中心になるやつがぶれなければいいが、逆に同じやつがずっと同じところに座っているとその組織はだめになるのもいろんな組織を見て知っていたつもり、早めに若手にバトンタッチしようと思っていたが、役に立つやつから先に死んでいってしまうものなんだよ」と。現在では雪男探しに力を注いでいるそうだ。2003年、2008年にネパールに雪男探しに行き、また近いうちに行く予定だとか。見つけたときには、ニュースになるだろうから、この話を思い出してください。とのこと。

次は、総務省 電気通信事業紛争処理委員会のご案内で電気通信事業者窓口があることや、今までの対応事例をお話いただいた。事業者間の相談事があれば、受け付けるとの事。なにかあったら、http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hunso/をご覧下さい

次は帯域制御ガイドラインのポイントの説明です。2008年5月にガイドラインが策定され、1年が経過しました。2009年8月にガイドラインの見直しを行い、帯域制御ガイドラインをわかりやすくするためのポイントを作成しました。今回は協議会の主査をJAIPA立石副会長がしていることもあり、内容の説明をしていただきました。詳しくはWebをご覧下さい。http://www.jaipa.or.jp/other/bandwidth/info_090807.html

最後に、「NGN経過報告とIPv6インターネットのISPの選択肢」として、JAIPA会長補佐の木村孝氏にお話いただきました。NGNと言うと木村さんですが、2月に地域ISPの集いin島根でNGNのパネルディスカッションを行い、今回はその島根以降の動きを時系列に説明、接続委員会へのアプローチとして、案2、案4の比較、それぞれの問題点、対処方法等、審議会で認可に際し出された条件の説明、今後の総務省の動き等も含めて詳細にまとめていただきました。NGNは長くに渡り課題に上っていますが、地域によっても温度差があることも質疑応答のときにわかりました。まだこれからも続きそうです。

以上

 
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