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「v6がつくと、何が変わって、どう便利になるか」という話はちょっと後回しにして、少しインターネットの基本的な仕組みからお話しましょう。
 インターネットには、たくさんのコンピュータがつながっています。言わば、全世界のネットワークを相互に接続した巨大なコンピュータ・ネットワークなのです。
 そして、ホームページ(Webサイト)やブログなどのコンテンツは、それぞれ別のコンピュータ(サーバ)の中にあります。私たちは、普段そのコンピュータの中にあるデータを、回線を通じて「見に行っている」と考えると、イメージしやすいかもしれません。実際にはひとつのコンピュータにひとつのWebサイトがあるというわけではなく、ひとつのコンピュータにいくつものWebサイトが入っている場合もあります。個人でホームページを作っていらっしゃる方の多くが利用している、プロバイダのホームページサービスなどが、これに当たります。
 また、インターネットにつながっているコンピュータには、他にもいろいろな仕事をするものがあります。メールを受け取ったり配ったりするものや、さまざまなデータを中継するもの、データを保管しておくもの……もちろん、あなたがいま使っているパソコンも、そのひとつなのです。
 

 

写真や音楽など、コンテンツの入っているコンピュータや、それを見るための私たちのコンピュータはすべて、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)を介して「インターネット」につながっています。

 
 
インターネットを使っていれば、一度は聞いたことがある「IPアドレス」という単語。「なにかの住所っぽいのはわかるけど、よくわからない」という人も多いのではないでしょうか?
 私たちひとりひとりに名前があり、住んでいる場所に住所があるように、インターネットにつながっているコンピュータにも住所があります。それが「IPアドレス」です。インターネット上には、いろいろなデータ(パケット)が飛び交っています。でも、単にインターネット上にデータを流しただけでは、どのコンピュータにそれを届けていいかわかりません。そこで、データには送り先をつけてあげることが大切です。その送り先がIPアドレスというわけです。
 ここで「インターネットの住所はURL(ドメイン)じゃないの?」と思った人もいますよね。実際、ホームページやブログを見るときは、「○○○.com」といった文字を使います。ではドメインとIPアドレスの違いはなんでしょう?
 基本的に、インターネットにつながっているすべてのコンピュータには、IPアドレスが割り当てられています。ところが、このIPアドレスというのは、単なる数字の羅列なので、そのままではわかりにくいのです。そこで「ドメイン」という仕組みが考え出されました。
 NTT東日本フレッツ公式ホームページを例に説明しましょう。NTT東日本フレッツ公式ホームページのアドレスは「http://flets.com/」になります。この中の「flets.com」がドメインです。
 ところが、NTT東日本フレッツ公式ホームページには「202.229.5.177」というIPアドレスが割り振られており、実は本来の住所はこちらなのです。その証拠にブラウザソフトのアドレスバーに「http://202.229.5.177/」と入力すると、NTT東日本フレッツ公式ホームページが表示されるのです。
ですが、この単なる数字では覚えにくいでしょう? そこで、このIPアドレスにドメインという名前をつけてあげて、使いやすくしているというわけなのです。
 
コラム
インターネット上には、IPアドレスをドメイン(URL)に変換するコンピュータが用意されています。それが「ドメインネームシステム(DNS)」です。
普段わたしたちがURLを入力すれば、Webサイトなどが利用できるのは、DNSがURLをIPアドレスに変換してくれているからです。 DNSサーバは世界に無数にありますが、そのDNSを統括する役目のネームサーバ、「ルートサーバ」があります。このルートサーバは世界に13台に分散配置されており、欧米諸国はもちろん、日本にも1台あります。
 
 
 
IP【あいぴー】
  インターネットプロトコル(Internet Protocol)のこと。プロトコルというのは「手順、規約」のことで、コンピュータ同士が通信をする際に、どんなデータをどんな順番で送信したり受信したりするかを決めてあるもの。
インターネットで、ベースとなるデータのやり取りに使われているのがTCP/IP。また、WebサイトのデータをやりとりするためのHTTP、メールをやりとりするためのSMTPなどのプロトコルもある。ちなみに、Webサイトのアドレスが「http://〜」ではじまるのは、「このデータはHTTPでやりとりをしますよ」という意味になる。
   
ドメイン【どめいん】
  インターネット上のコンピュータを特定するための文字列。ドメインは、「.(ドット)」でいくつかに区切られる。
ドメインのうち、一番右側のものをトップレベルドメインという。「flets.com」なら「.com」がトップレベルドメイン。トップレベルドメインには、「.com」や「.net」など国を限定せずに使えるものや、「.jp(日本)」や「.uk(イギリス)」など国を識別するものなどがある。
   
パケット【ぱけっと】
  インターネットでは、データを小さいサイズの塊(パケット)に分割して送受信している。この方式を使うことで、大きなデータの送受信が終わるまで回線を占有しなくても済むため、ひとつのコンピュータに複数の人がアクセスできるようになる。
パケットには、分割されたデータのほか、送信元や送信先などの情報が付加される。分割するデータ量やどんな情報を付加するかといったことは、プロトコルによって変わってくる。
   
   
 
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